こんにちは。今日のブログは「IT留学」を検討している方に向けて、今バンクーバーで「IT留学」をしている私が伝えたいことをまとめたいと思います。
もくじ
はじめに
この記事では私が実際にカレッジに通ってWeb developmentを学んでいて思うことを書いていくのですが、特定の誰かを非難したり、海外でデベロッパーになろうと決意した方にやめることを推奨したり、現在実際に学校などに通って奮闘されている方を笑うための記事ではありません。
実際に、私も実務未経験で初心者の状態でバンクーバーのカレッジに通い、現在はコースの授業の半分(6ヶ月)が終わったところです。そして、私も頑張って勉強をして海外でwebデベロッパーとしての就労経験を積みたいと考えて渡航した1人で、現在は就職活動に向けて作品作りやLeetCodeでアルゴリズムの問題を解く練習を毎日行っています。とはいえ、全然就職できる気がしないです。
これから私が実際に感じたことを綴っていきます。参考程度に読んでいただき、実際に本当に「IT留学」をするのかをご自身でしっかりと考えていただくきっかけになれば嬉しいです。
自己紹介
まず、私がどんな人間なのかをざっと書いてみます。
私は日本の大学でマルチメディア(専攻は映像、web関連の授業もいくつかとっていた)を学び、全く専攻と関係のない自動車関係の会社でOLとして4年ほと働き、会社を辞めて、今年の5月からweb developerになるためにバンクーバーのカレッジに通い、海外で就職することを目指しています。
英語は留学を決意してから独学で学びましたが、流暢ではないです。
プログラミングに関しては大学の授業で少し触っていたはずなのですが全く記憶になく、ほぼ知識ゼロの状態で、日本にいるときにプロゲート(同じ単元を何度も繰り返した)やJavascript30(英語)という講座をやって初心者に少し毛の生えた状態くらいでカナダへ渡航しました。
現在はバンクーバーにある私立カレッジでweb developmentを学んでいます。
今の自分のスキルを聞かれたら、Reactがちょっと書けるかな〜と答えるレベルです(全然就職が見えるレベルではない)。
そして同じカレッジに通う人や、同じ留学エージェントを使っている人の中にはカナダの永住権取得を目指している人も多いのですが、私は永住権は目指していない留学生です。
最初から2-3年住んだら日本に帰るという計画なので、クレジットヒストリーも作らず、免許証の書き換えもしていません。
読んでいただいている方の中には、IT留学の本意は永住権が取りやすいことにあるんじゃないの?と思う方ももしかしたらいるかもしれません。
そんな私がカナダでIT留学をしている理由は、海外に住んでみたい+developerになりたい(学習に関連するwebサービス(特にこどもの)に興味があり、中々学校に通うことが難しい子どもの学習の手助けになるようなサービス開発に携わってみたいというのが私の軸)と思っていたという単純な理由です。ちょうど良さそうなエージェントがカナダにあるから、仕事を辞めて、1年勉強しに行ってみるかという感じで来ました。
ここで注目していただきたいのが、前述の「日本でプロゲート(同じ単元を何度も繰り返した)やJavascript30(英語)という講座をやって初心者に少し毛の生えた状態くらいでカナダへ渡航しました。」という部分です。
私は、バンクーバーでweb developmentを学ぶことができるのか(コードを書くことが苦ではないか、英語でも大丈夫かなどを)、日本で確かめてから渡航をしました。
この話がこのブログ記事で私が主張したい内容です!
「IT留学」ってとってもマーケティング臭のするワードだと感じる
IT留学にも色々ありますが、王道なのはweb developerになるためにカレッジに通い授業を受け、その後co-opビザなどでインターンとして現地企業で働き、海外で就職することを目指すというコースかと思います(私がやっているやつです)。
この記事ではあえて「IT留学」という単語を使っていますが、個人的には「IT留学」というのはとてもマーケティング臭がするなと思うんです。
「IT留学」の他に「○○(分野)留学」と強く謳われている留学方式って少ないような(MBA留学はもう別次元だと思う)。
そして、実際に未経験からの現地就職は厳しい、難しいということは耳にタコができるほど聞いていると思うのですが、未経験で就職した人が0じゃないことを知ると「いけるんじゃないか」と思ったり、「頑張ればできる!」と思いますよね。
その上、デベロッパーになれば永住権が取りやすい、稼げる、なんて話も聞きますし。
これだけ耳にする「IT留学」。きっとこの留学形態が流行ると、得する人がいるんだな〜と思いませんか?私はそのIT留学にのせられてバンクーバーにいる人間ですが、カレッジいる大量の日本人を見ながら誰かが得しているんだろうな〜と思っています。
何はともあれ、これらの話は本当かどうか確かではありませんが、留学を考えている人にはここで1度立ち止まってほしいんです。
IT留学中の私からIT留学を検討するみなさんに言いたいことは、
「自分は、本当にデベロッパーになりたいのか」
を何度もしっかり考えて、渡航を決める前に実際にコードを書いてみてほしいということです。
なぜデベロッパーになりたいのか、本当になりたいのかを渡航を決める前に考えてほしい
私が通うカレッジに来ている人は、それぞれ色々な思いがあるとは思いますが、初めは全員がweb developerになるためにこのコースを選んだのだと思います(他にも色々なコースがあるカレッジなので)。
ですが、現状をお伝えすると、「全然楽しくない、自分がやりたいことじゃない」と辞めていった人もいますし、ふとzoomの授業の参加人数を見てみると日に日に減っていっていたり、先生が自分で書いたコードを提出してとプロジェクト概要に書くくらい生徒から提出されるプロジェクトにコピペが横行していたり(もうパスできればなんでも良いという感じ)。エラーが出たら先生に投げる、宿題が分からなかったら調べるよりも先生に答えを聞いちゃう人もいます(さっさと終わらせたいから)。
実際に就職したければ自習をしないと駄目だと聞いているけれど、自習をしている人は何人いるんだろう…?
永住権が目的の人だと、バイト先からビザ斡旋をちらつかされて勉強に身が入らなくなったという人もいました(美味しい話は真に受けない方が良いとは思います)。
その生徒が怠けているだけどか、その生徒を非難したいわけでは決してないです。
そういう次元の話ではなく、コードを書くことが楽しいと思う人かどうかという、性格や自分の興味を考慮せず「永住権」「稼げる」「ノマド」「世界で働く」というマーケマーケした言葉をがはびこっているので、その結果によるものだと思っています。
別にあんたが気にすることじゃないじゃん、その人がそれでいいならいいじゃんと思う方もいらっしゃると思います。
その通りなのですが…でも、みんな最初はできる、デベロッパーになるという意思を持ってカレッジにきています。そしてこれからも同じような希望をもった人が入学してきます。
その人たちが、だんだん授業に来なくなったり、辞めたり、授業に参加せずに喋るために学校にくるようになったり、「なんか難しいし、なんか違う。これじゃない。」とだんだん気づいてくる様子を目の当たりにしました。
そして、「私この分野(web)の勉強、ついていけるかな〜」という留学を控えた方のツイートも何度か見かけたこともあります。
そのため、未経験でデベロッパーになるためにIT留学をしたいと思った人には、自分が本当にデベロッパーになりたいのか確認するため、IT留学した場合にどんな勉強をするのかを日本にいるときに実際に勉強をしてみて、自分がやりたいこと、自分がなりたい姿と一致するか確認してから渡航することを強く勧めたいと思うようになりこのブログを書いています。
私も未経験からIT留学している人なので、私から伝えることで迷っている方に何か響くことがあるかなと。
「デベロッパーに興味があったけど、やってみたら違った」これが分かったら大儲けです。
そして逆に私のように「デベロッパーに興味があってやってみたら、ちょっと楽しいかも」と思う方も大儲けです。
コード書くのは面白くないし、全然興味がないけど永住権のために、お金のために、何がなんでも勉強してデベロッパーになってやる!!みたいな猪突猛進タイプの人で就職まで突っ走れる方も中にはいるのかもしれませんが、実際に勉強をしてみたときに「これじゃない感」があったら正直に受け止めて他の道を探し検討してみるのが個人的には良いと思います。
そして、「これじゃない感」を感じた自分を責めないでください。
余談ですが、私の唯一と言って良いカナダ人の友人がいるのですが、彼も最初プログラムを書くことを学ぶ学部(CS)に通っていました。ですが、「全くわからん、全然楽しくない」と2年生になったときに気づき、学部を変えて20代後半になった現在も転部した関係で学部生をしています。
結構特殊な分野というか、苦手とする人が多い分野だと思うので、自分を責める必要は全くないと思います!
もちろん、いろんな事情があって割り切って興味はないけどこの分野の勉強をするという人がいても良いと思います。
そしてIT留学についてですが、授業料・滞在費、渡航費…「何か違った、これじゃない感」を経験するために支払う金額としては、見合わないと思います。
それだけのお金があれば、他の選択肢だって選べるはずです!
まとめ
私も、色々思うところがあって、長々と書いてしまい、読みにくかったかと思います。すみません。
最終的にIT留学をするかどうかは自分で決めることですが、
一貫して私が言いたいことは、決断の前にコードを書くことを試してほしいということです。
私の場合はProgateというサイトでHTML,CSS,Javascript,Reactの講座を最低でも3週はしました(全然わからなかったので)。その後、Javascript30というカナダ人のデベロッパーの方が無料で出している英語のチュートリアルを毎日やりました(名前の通り、30個何かを作ったりする)。
IT留学というメリットが沢山ありそうなワードに惑わされず、自分の目標や興味、継続できそうかなどをよく考えてから、渡航するかどうかを決めても決して遅くないと思います。
この記事が、少しでも一意見として参考になれば嬉しいです。
それではまた。